抽出児童の行動観察分析
1.キーワードの抽出
抽出児童の観察記録について、テキスト型データ解析ソフト「WordMiner(R)Version 1.1」(日本電子計算(株))を用いて、キーワード抽出処理を行った。
2.キーワードの整理
キーワード抽出処理結果について、児童の言動に関する用語をもれなく網羅するよう適宜修正を加えた。
その後、同じ言動を表す用語をまとめるために、動詞・形容詞・形容動詞をすべて言い切りの形に置換して統一した。さらに、同じ意味で異なる表現の用語を統一した。
3.各回の頻出キーワード
各回ごとに2名の抽出児童それぞれのキーワードの使用頻度を算出した。各回ごとに使用頻度が高かったキーワードの上位10個を示したものが表1-1、表1-2である。なお、以下の分析では、男子の抽出児童を児童A、女子の抽出児童を児童Bと呼ぶことにする。
児童Aは全6回中、第3回、第4回の活動を欠席したため、その2回を除く4回の観察記録から分析を行った。また、児童Bは第5回の活動を、観察者が第3回の活動を欠席したため、その2回を除く4回の観察記録から分析を行った。しかし、使用頻度が低いキーワードが多かったため、上位10個中で使用頻度が4以下のキーワードは切り捨てた。
以下からは、各回ごとに頻出キーワードを取り上げ詳しく考察していく。
4.児童Aの様子と変化
5.児童Bの様子と変化