方法
調査対象
三重大学生 男子42名,女子48名の計90名。
調査材料
刺激:イヌのカラー写真12枚。イヌの種類は3種類で,それぞれ,正面,横,後ろ,伏せの4姿勢を
撮影したもの。調査対象者一人につき,12枚の刺激写真を評定してもらう。写真は,順序を
入れ変えたものを6条件用意した。
質問紙の構成:@回答者の属性;年齢,学年,性別,現在の住まい(自宅・下宿)について尋ねた。
Aイメージ評定尺度;Mowrer,(1958),大石(1974),児島ら(1975),岩下(1979)による尺度を参考に,
20項目作成した。しかし,本調査では予備調査における調査対象者の負担の大きさを考慮
し,5項目を削除した15項目を使用した。刺激写真から見てとれる。イヌの全体的雰囲気につ
いて,SD法により5段階で評定してもらうようにした。得点は,肯定的イメージが強いと思われる
形容詞ほど高得点になるようにした(1点〜5点)。
Bイヌの飼育の有無等;イヌの飼育をした経験があるか,イヌは好きか等,「はい・いいえ」で答え
る簡単なアンケートを作成し,回答してもらった。またイヌを飼った経験が
ある者に対して,イヌを飼ったきっかけは何であったのか,記述によって
回答してもらった。
調査手順
一回の調査につき1〜5名の人数で実験を実施した。また,各条件につき,被験者数はそれぞれ15名とした。
主な実験場所となったのは心理図書室,空き教室等であった。また調査対象者には各自の自由な時間に来て
調査に協力してもらった。刺激写真をノート型パソコンに呈示し,その呈示された写真を見て評定してもらった。
質問紙配布後,フェイスシートを記入してもらった。その後,回答の仕方について教示をし,実験に入った。
実験を2人以上同時に実施した際には,1枚の写真を全員が評定し終えるまでは次の写真は呈示せず,
全員が評定し終えたのを確認してから次の写真を呈示した。
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