学習面について
保護者の期待と教師の働きかけの差違得点と保護者の期待それぞれに,主効果(差違 F(1,426)=15.534, p< .01)(保護者期待F(1,426)=20.704, p< .01)があり,交互作用(F(1,426)= 11.804, p< .01)もみられた。
学習面においてはそれぞれが児童の学級適応感に影響しており,保護者の期待と教師の働きかけに差違の少ないクラスの児童は,保護者の期待に関わらず児童の学級適応感ほとんどに差はみられない。しかし差違の大きいクラスの中で,保護者の期待の低いクラスは児童の学級適応感が低下し,保護者の期待の高いクラスとの差がみられる(Fig.17)。
これらのことから,学習面に関しては保護者の関心の高さが児童の学級適応感に関係しているため,保護者と教師の考え方に差違がないことが重要であるといえるだろう。