保護者と教師の関係について



保護者の期待について,主効果が有意(F(1,426)=22.165, p< .01)であり,保護者の期待と教師の働きかけの差違については有意傾向(F(1,426)=2.781 p< .10)がみられた。また保護者と教師の差違と保護者の期待に交互作用(F(1,426)=14.941 p< .01)がみられたことから,差違が大きいときと小さいときでの保護者の期待による児童の学級適応感には差があるということが示された(Fig 20)。

保護者の期待が高いクラスは,保護者と教師の差違が大きくても小さくても,保護者の期待が低いクラスよりも児童の学級適応感が高くなっている。このことから保護者と教師の関係において,保護者の期待が子どもの学級適応感にいい影響を与えているといえる。