【方法】
1.調査対象者
大学生190名(有効回答数175名)
2.調査期間
2004年12月に行った。
3.質問紙構成
1.対人的疎外感尺度
Schimek&Meyer(1975)を参考に宮下・小林(1981)によって作成された、青年期における疎外感の発達的変化、及び疎外感と適応との関係の分析を目的とした疎外感尺度のうち、さらに杉浦(2000)によって対人的疎外感としてまとめられた、「孤独感因子」12項目「圧迫拘束感因子」10項目、及び「自分らしさを出せない、自分らしさを理解されていない事を表す」5項目の合計27項目から、杉浦(2000)の因子分析において除外された6項目を除いた計21項目を尺度として使用した。
被調査者に、各項目に対して五件法(1.あてはまらない 2.あまりあてはまらない3.どちらともいえない 4.ややあてはまる 5.あてはまる)で回答を求めた。
2. 親和動機尺度
他者からの拒否に対する恐れの要素をもつ拒否不安や、人と一緒にいたいと考える親和傾向を測定することを目的として、杉浦(2000)によって作成された親和動機尺度を使用した。尺度の全26項目のうち、杉浦(2000)の因子分析によって除外された8項目を除き、21項目とした。この尺度は「拒否不安」と「親和傾向」の計2因子からなる。
被調査者に五件法(1.そう思わない 2.あまりそう思わない 3.どちらともいえない 4.ややそう思う 5.そう思う)で回答を求めた。
3.向社会的行動尺度
大学生を対象に、援助行動や親切行動など、向社会的行動をどの程度行っているか、行動経験を自己報告により測定する尺度で菊池(1988)によって作成されたものを使用した。
被調査者に五件法(1.したことがない 2.一度したことがある 3.数回したことがある 4.しばしばした 5.いつもした)
4.私生活主義尺度
青年が自分自身の身近な事象へどれだけ関心を持っているか、また逆に社会事象に対してどの程度無関心なのかを測定することを目的に久世・和田・宗方・宮沢・後藤・大野・鄭・二宮・浅野・内山(1987)によって作成されたものを使用した。
被調査者に五件法(1.反対 2.やや反対 3.どちらとも言えない 4.やや賛成5.賛成)で回答を求めた。
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