方法



1.調査対象

大学生261人 短大生101人 専門学校生40人 〔男性191人 女性211人〕
 

2.質問紙調査実施期間

2004年11月下旬から12月上旬

3.調査実施状況

調査は200名は講義時間の一部を利用して一斉に実施し、その場で回収した。また、個人的にも調査を依頼し、202名はその場または自宅で各自実施してもらった後、研究者が直接回収した。質問紙の回答に所要する時間は約20分程度であった。

4.質問紙の構成


以下の尺度で構成された。
@ソーシャルサポート尺度
 実行されたサポートの研究で扱われる行動は、実際には「サポートとして意図されたと認知された行動」であり、どうしてもある行動をサポートとみなすかみなさないかについて、その行動の送り手と受け手の間で必ずしも一致しないことが生じるという問題点がある(浦,1992)。よって、様々なソーシャルサポート研究の中から、本研究ではできるだけ客観的に、被験者がサポートを受けたという事実が評定されるような尺度を選んだ。渡辺(1995)は、ソーシャルサポート調査―和田(1992)、嶋(1991)、森・堀野(1992)を参考にして全28項目からなるソーシャルサポート尺度を作成している。下位尺度は「情緒的サポート」「問題解決志向的サポート」「娯楽関連的サポート」「道具的サポート」の4つから成り立っている。信頼性係数は全体及び各因子においてもそれぞれ高く、内的整合性についても問題のない尺度であるといえる。質問項目は、被験者が日頃周囲から受けているサポートの量について回答させるもので、例えば「うれしいことがあって喜んでいるとき一緒に喜んでくれる人がいますか」というような質問に、そのような人が被験者の周りにどのくらいいるのかを「1.全然いない」から「4.たくさんいる」の4段階で回答を求めた。

A攻撃性尺度
 攻撃性を計る尺度としては、日本版Buss-Perry攻撃性質問紙を使用した。これは、「身体的攻撃」「短気」「敵意」「言語的攻撃」の4つの下位尺度、合計24項目から成り立っている。これは攻撃性を多元的に捉えることを目標として、安藤ら(1999)が作成したものであり、その下位尺度各々について、内的整合性と安定性を備えた信頼性の高い尺度であるとされている。本研究では、攻撃性を抑制するべきネガティブなものとして捉えているわけであるが、「言語的攻撃」の因子には「友人の意見に賛成できないときには、はっきり言う」など自己主張を表す項目が含まれており、必ずしもネガティブな内容であるとは言い切れない。場合によってはポジティブな行動であるとみなされる可能性もあるので、「言語的攻撃」の因子の5項目を除外した合計19項目から成る攻撃性尺度を作成した。評定は否定から肯定にかけて「1.あてはまらない」から「5.あてはまる」の5段階で回答を求めた。なお、実際に使用した3つの下位尺度の内容は以下の通りである。
身体的攻撃:身体的な攻撃反応を測定する尺度で、暴力的傾向、暴力への衝動、暴力の正当化などを測定する項目からなる。
短気:怒りの喚起されやすさを測定する尺度で、怒りっぽさ、怒りの抑制の低さなどを測定する項目からなる。
敵意:他者に対する否定的な信念・態度を測定する尺度で、他者からの悪意や軽視など猜疑心や不信感を測定する項目からなる。(安藤・吉村,2002)

Bパラノイド尺度
 パラノイド傾向を測定する尺度は滝村(1991)の縮小版パラノイド尺度を使用した。この尺度は、「対人猜疑心」「社会的猜疑心」「家庭への不満」「教師への反発」「仲間はずれ」の5つの下位尺度から成り立っている。本研究では、対象を主に青年期にある人々としていることと、身近な対人関係に対するパラノイド傾向の測定を目的としたため、「対人猜疑心」から10項目、「家庭への不満」から5項目、「仲間はずれ」から5項目を厳選し、合計20項目から成るパラノイド尺度を作成した。そして各項目に対して「1.あてはまらない」から「5.あてはまる」の5段階で回答を求めた。