特性怒りとTAS-20の相関
TAS-20全体と特性怒りの間に弱い正の相関がみられた(r=.30、p<.01)。
アレキシサイミア傾向の高い人は、怒りを喚起しやすいということがいえる。
この結果は、先行研究にあった、「アレキシサイミア傾向の強い人は不快感情を
経験しやすい」という結果を支持するものである。
また、TAS-20の下位尺度の1つである感情同定困難(F1)と特性怒りの間
にも弱い正の相関が見られた(r=.33、p<.01)。
これは、微妙な感情の違いを区別することができないということが、
不快感情=怒り感情として安易に認識されやすくなっているのではないかと考えられる。
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