TAS-20とストレスの相関


ストレス反応尺度の信頼性分析をしたところ、α=.810であった。

また、先行研究の下位尺度ごとの信頼性分析をしたところ、抑うつα=.726、 不機嫌α=.608、無気力α=.531であった。


TAS-20とストレス反応との相関はr=.52(p<.01)で比較的強い正の相関が見られた。

アレキシサイミア傾向が高いほどストレスが高いということが示唆された。
感情は言語的に表現・表出することによって、うまく整理したり解消すること ができる。怒り感情を認識することができないことや怒り感情のラベリングが できないこと、それによって感情を表出することができないことは、感情の 整理がうまくできなかったり、不快感情を解消することができないことにつ ながると考えられ、ストレスとして蓄積されるのではないかと考えることができる。


また、下位尺度ごとで見ていくと、F1の感情同定困難は抑うつ、不機嫌、無気力 それぞれに正の相関が見られた(r=.43、r=.38、r=.32、p<.01)。 F2の感情伝達困難も抑うつ、不機嫌、無気力、それぞれに正の相関 がみられた(r=.36、r=.20、r=.44、p<.01)。

これらの結果も先に述べたことの根拠として挙げられる。


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