【仮説】
@ 悩みの種類によって相談する傾向のものと相談しにくい傾向のものがあるだろう。阿部ら(2006)より、「学業・進路の悩み」については、被援助不安が高いほど被援助志向性が低いことから、「学業・進路の悩み」には援助要請を抑制する要因があることが考えられる。よって「学業・進路の悩み」は、「対人関係の悩み」「性格・外見・健康の悩み」よりも友達に相談しにくい傾向があるだろう。
A 自尊心が援助要請意図に影響を与えることは先行研究でも指摘されている。自尊心脅威モデルが支持されるのであれば、自尊心の高い人が悩みを持っていても援助要請しないだろう。また、傷つきやすさ仮説が支持されるのであれば、自尊心の低い人が援助要請しないだろう。
B 阿部ら(2006)より言語的援助要請スキルが低いと、自分の悩みが相手に伝わりにくいことから、相手が自分の悩みを理解できないだろうという「呼応性の心配」を感じ、援助要請しにくくなるだろう。
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