各自意識得点を独立変数とし、制服着装行動の4つの下位尺度得点を従属変数とする重回帰分析を行い、
さらに各自意識得点と各制服着装行動意識の下位尺度得点を独立変数とし、制服着装スタイルの各主成分得点を従属変数とする重回帰分析を行った。結果をFigure 3に示す。
男子では「校則違反」から「さりげなさ」に対する正の標準偏回帰係数が有意であった(Figure 3.1)。
 Figure 3.1 自己意識得点と制服着装行動意識得点が制服着装スタイルに及ぼす影響(男子)
女子では「校則違反」から「上半身とスカート」、「足もと」に対して正の標準偏回帰係数が有意であり、
「着心地」から「足もと」に対する負の標準偏回帰係数が有意であった。
また女子において、公的自意識、私的自意識は直接的には着装スタイルを予測しなかったが、「着心地」を介すことによって「足もと」を予測し、私的自意識と自己顕示性は「校則違反」を介すことによって着装スタイルを予測した(Figure 3.2)。
 Figure 3.2 自己意識得点と制服着装行動意識得点が制服着装スタイルに及ぼす影響(女子)
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