1.記述統計量
事前調査において不備のなかった96名(男性35名、女性61名)のアレキシサイミア得点、抑うつ得点を検討した結果、アレキシサイミア得点(M=60.08, SD=8.71)、抑うつ得点(M=16.05, SD=8.29)であった。
そして、本実験の参加に同意が得られ、アレキシサイミア得点、抑うつ得点ともにカットオフ得点を下回っていた実験協力者は25名(男性7名、女性18名)であり、アレキシサイミア得点(M=54.60, SD=7.28)、抑うつ得点(M=10.24, SD=5.19)であった。実験協力者の25名は抑うつ得点の中央値(M=9)によって抑うつ傾向低群(12名)・高群(13名)に分け、さらに構造化開示群(11名)、非客観視群(14名)に分けた。
日記の有無と発散機会の有無について、日記のみ行っている者は、構造化開示群で2名、非客観視群で1名であった。発散機会のみもつ者は、構造化開示群で3名、非客観視群で8名であった。日記を行っており、かつ発散機会ももつ者は、構造化開示群で3名であった。日記も行っておらず、発散機会ももたないものは構造化開示群で2名、非客観視群で5名であった。無回答の者が構造化開示群に1名いた。