4.共分散構造分析による検討


重回帰分析の結果を参考に、自己志向的完全主義、空想の多面的特徴、全体的幸福感について3つのモデルを検討し、共分散構造分析を行った。

「高目標設定」「失敗過敏」「行動疑念」は自己志向的完全主義、精神的健康と負の相関傾向が見られた「願望充足的空想」「不幸・不運遭遇的空想」は不適応的空想内容、全体的幸福感と正の相関傾向が見られた「人生俯瞰的空想」「異相空間的空想」は適応的空想内容とした。

モデル1の適合度はGFI=.972,AGFI=.915,CFI=981,RAMSA=059、 モデル2の適合度はGFI=.973,AGFI=.926,CFI=.978,RAMSA=055、 モデル3の適合度はGFI=.980,AGFI=931,CFI=.984,RAMSA=.060であった。

いずれのモデルも適合度は十分であると判断した。