4 愛着スタイルのちがいによる自意識、PIとの関係の検討

1.有意差の検討
 4分類した愛着スタイルのちがいによって、自意識尺度、PIに関する質問項目の各下位尺度とどのような関係があるかをみるため、一元配置の分散分析を行った(表7)。その結果、自意識尺度の公的自意識、私的自意識、PIに関する質問項目の社交性、調和性、身体的特徴の計5つの下位尺度において群の効果が有意であった。

2.多重比較
 Tukey法による多重比較の結果、公的自意識得点はとらわれ型が他の3つの群に比べて優位に高く、私的自意識得点はとらわれ型が拒絶型に比べて有意に高かった。また、社交性得点は安定型が拒絶型、恐れ型に比べて有意に高く、とらわれ型が恐れ型に比べて有意に高かった。調和性得点は、安定型が拒絶型、恐れ型に比べて有意に高く、とらわれ型が恐れ型に比べて有意に高かった。身体的特徴得点は、安定型が恐れ型に比べて有意に高かった。
なお、一元配置の分散分析の結果のグラフを、図3、図4に示す。











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