結果
【結果】
3.遠慮・察しコミュニケーション尺度を従属変数とした重回帰分析
対人的志向性尺度,ENOCOREs,Kiss-18を独立変数,遠慮・察しコミュニケーション尺度を従属変数とし,強制投入法による重回帰分析を行った。
3.1対人志向性との関連(table12とtable13)
・親密性高群
メッセージの解釈(察しあり) (R2=.33,p<.01**)では,友人関係志向性(β=.40,p<.01**)が正の影響,無関心・孤立性(β=.-54,p<.01**)が負の影響を与えていた。
配慮ある情報伝達と適切な察し(適切な遠慮察しあり)(R2=.31,p<.01**)では,友人関係志向性(β=.54,p<.01**)が正の影響を与えていた。
過剰遠慮行動 (遠慮のしすぎ)(R2=.28,p<.01**)では,無関心・孤立性(β=.-29,p<.05*)が負の影響を,対人恐怖傾向(β=.43,p<.01**)が正の影響を与えていた。
過剰察し行動 (察しのしすぎ)(R2=.24,p<.01**)では,対人恐怖傾向(β=.52p<.01**)が正の影響を与えていた。
・親密性低群
配慮ある情報伝達と適切な察し(適切な遠慮察しあり)(R2=.21,p<.01**)では,友人関係志向性(β=.27,p<.01*)が正の影響を,無関心・孤立性(β=.-39,p<.01**)が負の影響を与えていた。
過剰遠慮行動 (遠慮のしすぎ)(R2=.32p<.01**)では,対人恐怖傾向(β=.55,p<.01**)が正の影響を与えていた。
過剰察し行動 (察しのしすぎ)(R2=.24,p<.01**)では,無関心・孤立性(β=.-29,p<.05*)が負の影響を,対人恐怖傾向(β=.56p<.01**)が正の影響を与えていた。
3.2ENDCOREsとの関連(table14とtable15)
・親密性高群
メッセージの解釈(察しあり)(R2=.64,p<.01**)では,解読力 (β=.72,p<.01**)が正の影響を与えていた。
配慮ある情報伝達と適切な察し(適切な遠慮察しあり)(R2=.53,p<.01**)では,解読力(β=.29,p<.05*)と他者受容(β=.53,p<.01**)が正の影響を与えていた。
過剰遠慮行動 (遠慮のしすぎ)(R2=.29,p<.05*)では,解読力 (β=.41,p<.05*)が正の影響を与えていた。
上適応な言動 (遠慮察し無し) (R2=.32,p<.05*)では,友人関係構築(β=.33,p<.05*)が正の影響を,他者受容(β=-.44,p<.05*)と自己コントロール(β=-.34,p<.05*)が負の影響を与えていた。
過剰察し行動 (察しのしすぎ)(R2=.18)では,友人関係構築(β=.34,p<.05*)が正の影響を与えていた。
・親密性低群
メッセージの解釈(察しあり) (R2=.57,p<.01**)では,解読力 (β=.49,p<.01**)と自己コントロール(β=.38,p<.05*)が正の影響を与えていた。
配慮ある情報伝達と適切な察し(適切な遠慮察しあり)(R2=.67,p<.01**)では,解読力 (β=.45p<.01**),表現力(β=.31p<.05*),対立対処傾向(β=.28p<.01**)正の影響を,無関心・孤立性(β=.-39,p<.01**)が負の影響を与えていた。
過剰遠慮行動(遠慮のしすぎ)(R2=.32p<.01**)では,友人関係構築(β=.32,p<.05*)が正の影響を,他者説得力(β=-.67,p<.01**)が負の影響を与えていた。
過剰察し行動(察しのしすぎ)では,他者説得力(β=-.55,p<.01**)が負の影響を与えていた。
3.3Kiss-18との関連(table16とtable17)
・親密性高群
・親密性低群
メッセージの解釈(察しあり) (R2=.20,p<.05*)では,対人ストレス対処スキル (β=.57,p<.01**)が正の影響を与えていた。
配慮ある情報伝達と適切な察し(適切な遠慮察しあり)(R2=.18,p<.05*)では,対人ストレス対処スキル (β=.47,p<.05*)が正の影響を,問題解決スキル(β=.-39,p<.05*)が負の影響を与えていた。
2.各下位尺度の相関へ戻る
4.対人的志向性と親密性の2要因分散分析へ進む
卒論・修論一覧のページへもどる
Top