6.自己意識(高群・低群)の被服行動と呈示したい自己の比較


6-1.公的自己意識の高群・低群による比較

 公的自己意識の高低により以下の下位尺度得点において差があるか検討した。その結果,『装いにおける流行志向』・『装いにおける社会儀礼志向』・『装いにおけるブランド志向』『装いにおける個性志向』・《活発でさわやかな自分》・《賢くてまじめな自分》・《かわいくて女らしい自分》の7項目が有意であった。

 それぞれの下位尺度の平均得点は,公的自己意識低群が順に平均2.95,4.10,3.20,2.77,3.16,3.21,3.06,公的自己意識高群が順に平均3.46,4.51,3.52,3.10,3.61,3.75,3.52となった(順に,t= -3.59 ; p<.01,t= -3.57 ; p<.01, t= -2.05 ; p<.05, t= -2.39 ; p<.05, t=-3.18 ; p<.01, t= -3.41 ; p<.01, t=-2.49 ; p<.05)。

 つまり,有意差のあった全ての下位尺度で公的自己意識高群が公的自己意識低群よりも高い得点を示した。



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