12.各尺度における尺度構成と信頼性の検討


12-1.一般性セルフ・エフィカシー尺度の検討
 坂野・東條(1986)の一般性セルフ・エフィカシー尺度の下位尺度「行動の積極性」「能力の社会的位置づけ」について、下位尺度ごとに4項目ずつを使用した。これらについての平均値と標準偏差を算出した(Table 1)。また、信頼性の検討を行う為に、ω係数を算出したところ、十分な値が得られた。なお、本研究はドリームマップ授業の前後で調査を行った為、平均値などは全て、前後の両方を算出している。

12-2.子ども用楽観・悲観性尺度の検討
 外山(2016)の子ども用楽観・悲観性尺度の下位尺度「楽観性」について5項目を使用した。これらについての平均値と標準偏差を算出した。また、信頼性の検討を行う為に、ω係数を算出したところ、Pre・Post共に十分な値が得られた(Table 1)。

12-3.短縮版自己評価感情尺度の検討
原田(2014)の短縮版自己評価感情尺度の下位尺度「個人基準肯定的自己評価感情」「個人基準否定的自己評価感情」「社会基準否定的自己評価感情」「社会基準肯定的自己評価感情」について、「個人基準肯定的自己評価感情」は3項目、「個人基準否定的自己評価感情」1項目、「社会基準否定的自己評価感情」は1項目、「社会基準肯定的自己評価感情」は3項目を使用した。これらについての平均値および標準偏差を算出した。また、各尺度における信頼性を検討する為に、ω係数を算出したところ、Pre・Post共に十分な値が得られた。なお、「個人基準否定的自己評価感情」「社会基準否定的自己評価感情」の2つの下位尺度については、使用項目が1つであった為、ω係数を算出していない(Table 1)。

12-4.学習意欲尺度の検討
真田ら(2014)の学習意欲尺度の下位尺度「自律的学習行動」「積極的関与行動」「授業に対する自我関与」について、「自律的学習行動」は6項目、「積極的関与行動」は2項目、「授業に対する自我関与」は4項目を使用した。これらについての平均値と標準偏差を算出した。また、信頼性の検討を行う為に、ω係数を算出したところ、Pre・Post共に十分な値が得られた(Table 1)。




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