今後の課題


 本研究で取り扱った集団はアイドルグループであり,その中でも2つのグループのみで非常に限定的であった。今後の課題,展望としては,別のアイドルグループで考察したり,アイドルグループに限らない一般的な集団で検討を進め,別例や普遍性についても考える必要があるだろう。
本研究では,集団について捉えることを目的としているため,「SMAP」「ももいろクローバーZ」ともに,5人で活動していた時期の集団について想起し回答を求めたが,現状「SMAP」は解散しており「ももいろクローバーZ」は4人での活動になっている。そのため解散後,脱退後の印象やイメージが回答の際に影響している可能性がある。同じ方法で別の集団について検討を重ねる場合,集団の選択について考慮すべき部分があるだろう。
また,男女別,年齢別で検討を進めるには,少し母数に偏りがあった。おおよそ同数で分析できるよう調査対象者を集めるべきであった可能性がある。さらに,「SMAP」と「ももいろクローバーZ」では,メンバー個人についての認知度に差があり,「ももいろクローバーZ」の各メンバーに焦点を当てると少々母数が少なくなってしまった。同様に,おおよそ同数で分析できるよう調査対象者を集めるべきであった可能性がある。