4.個人特性との関連について
4−2. 神経症傾向
神経症傾向はストレッサーに対して精神的混乱を引き起こしやすい傾向(Costa and McCrae,1985)と定義される。神経症傾向は,村上(2003)が作成したBig Five尺度においては「情緒不安定」と定められており,神経症傾向の高い人ほど不安を抱きやすく,ネガティブ情動性が高いともいわれる。他者からの働きかけについても,神経症傾向の低い人よりネガティブな感情を感じさせやすいと考えるため,ほめを受けても否定的にとらえてしまうことがあると考えられる。
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