5.t検定での検討


5−1.各下位尺度における性差

 各下位尺度の得点の性差を検討するためにt検定を行った。男女別の平均値と標準偏差およびt値をTable 6に示す。SNSストレスイベント尺度の下位尺度の「繋がり欲求」と自己愛的脆弱性尺度の下位尺度の「自分自身を励ます力の弱さ」に有意差が認められ,どちらも女性のほうが男性よりも得点が高かった。青年期前期過剰適応尺度の及び主観的幸福感には,性別による有意差はみられなかった。また,男女ともに受動的・能動的SNSストレスイベント尺度の「注目獲得欲求」の得点が最も低く,青年期前期過剰適応尺度の「他者配慮」の得点が最も高くなっていることが分かる。



  



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