5. 本研究の仮説
上述した目的に対して,それぞれ仮説を立てる。
仮説1:男女では使用する自称詞が異なるため,その意味づけも異なったものとなる。
仮説2:大学生のうち,1番よく使用する自称詞が公的な者の方がより大人になることを意識しているため,大人になることに意欲的になりつつも,不安感や嫌悪感,不信感が強くなる。また大人になることに対して懐疑的になるため自身の大人度を低く設定している。
仮説3:自称詞への意味づけの強弱と立場が相互に作用し,大人になることへの意識に差が生じる。また,大学生は使用頻度の高い自称詞に強く意味づけを行っているほど大人になることへの意識は低い。一方社会人は使用頻度の高い自称詞に強く意味づけを行っていない者の方が大人になることへの意識は高い。
仮説4:自称詞を使い分ける機会の有無によって大人になることへの意識に違いが生まれる。
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