結果と考察
2.活用方法・活用感の特徴語の検討
第3に,日数による活用感の変化を調べた(Figure5)。全体を見ると,抽出語が広範囲にわたって分散していることから,日数の変化に伴う語の変化に特徴はあまり見られなかった。一方,中央付近には,「ありがとう」「楽しい」「自分」「気分」「相手」「良い」「笑顔」「感じる」「頑張る」「思う」「伝える」「意識」「心」「言う」「注意」といった語が集まった。「思う」「意識」「伝える」「注意」「言う」「感じる」といった気持ちを表す言葉からは,強みの介入において,生徒たちがそれぞれに思ったり,意識したり,感じたりしながら取り組んだことがうかがえる。そして,「自分」「相手」といった言葉から,周りの人との関係において強みを活用していたことがうかがえる。さらに,「ありがとう」「楽しい」「良い」「笑顔」「頑張る」といった言葉から,強みを活用することで,生徒たちが前向きな気持ちを感じていたことが分かった。気持ちを表すプラスの言葉として,他には,「嬉しい」「きれい」「大切」「明るい」といった言葉が見られた。マイナスの言葉として,「大変」といった言葉も見られ,強みの活用を少し負担に感じていた生徒もいたことがうかがえた。人に関する言葉としては,「友達」「お母さん」が見られ,生徒たちが友達同士や家族関係において強みを活用していたことが分かった。
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