第4回の分析
 
 第4回では『顔』が最も多く使われていた。その中でもウォーミングアップで行われた「色んなかおゲーム」のときにどんな表情をしていたかについての記述が多い。「笑った顔」「怒った顔」「悲しい顔」「びっくりした顔」の4種類の表情があり、それぞれ『口』の開け方を工夫していたが大げさではなく、あまり違いがはっきりしなかった。どの表情も目は笑っていて楽しそうであった。また、『見る』と一緒に用いられ、話している人の顔を見ながら聞いているという記述もある。話し手が代わると目線もちゃんとその人の方へ変えていて、聞くコツの1つができていたようだ。「色んなかおゲーム」のときは『笑う』も多用されている。しかし微笑む程度の笑いであり、遠慮がちな感じはなくなっていない。顔を他者に観察されるのが恥ずかしかったからであろうか。
 『スタッフ』についての記述からは、自分からスタッフの近くへ行ったり、スタッフと顔を見合わせるなど、スタッフとうち解けてきている様子がわかる。また、スタッフに褒められてうれしそうに笑っている場面もあり、スタッフとよい関係が築けているようだ。
 『声』は「小さい声」や「なんとか聞こえる大きさの声」など、声が小さいことについての記述が多い。第2回までは発言がほとんどなかったことを考えると、小さい声であるが発言できるようになったことは進歩と言えるだろう。また、「自分の声が小さいと自覚している」という記述もあり、自分ができないことを理解していることがわかる。
 第4回では断り方のコツについて学んだ。断り方のロールプレイでは、つっかえながらも自分で考えて断ることができていた。言い慣れていない感じはするが、コツを覚えることはできたようである。
 
 
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