分析の結果から、自分の成長のために努力し、ゆとりをもって人とうまくつきあっていく姿勢は養護性の「自己の強さ・前向きさ」を高めることに影響を及ぼすと考えられる。また、感情的・衝動的にならず他人の意見に関心を寄せないような姿勢は養護性の「自己の強さ・前向きさ」を低めることに影響を及ぼすと考えられる。

　 このことから、養護性の「自己の強さ・前向きさ」を高めるサポートについて考えられることは、サポート対象者（親）が何事にも積極的に努力して取り組み、失敗を恐れずに成長しようという前向きな生き方ができるようなサポートを中心に取り組む必要があるということである。また、精神的ゆとりや社交性を高めることによって、他人を信頼し穏やかに過ごすことができることから、このようなサポートを提供することも必要であると言えよう。