方法

被験者
 30代から60代の社会人30名(男性11名、女性19名)、三重大学学生30名(男性10名、女性20名)、公立中学校中学生(男性15名、女性15名)の計90名。

SPのビデオテープの構成
 予備調査において最も妥当であると判断されたSP1名のVTR3種類を、順序効果を考慮してカウンターバランスをとり、6本作成した。

質問紙の構成
尺度1「パーソナリティ評定尺度」
 SPの印象を評定する尺度として、廣岡(2003)で用いられた対極形容詞対21項目より、それぞれの因子に高い負荷を示す5項目ずつを抜き出し、計15項目を7段階で評定させた。社会人、大学生に対する質問紙については、「軽薄な―重厚な」という項目を「軽薄な―重々しい」という項目に変更し、中学生に対する質問紙については、質問紙の意図を理解しやすくするため、各形容詞の語尾に「人」という言葉を加え、「人のわるい―人のよい」という項目を「わるそうな人―よさそうな人」に、「軽率な―慎重な」を「そそっかしい人―注意深い人」に、「軽薄な―重厚な」を「軽々しい人―重々しい人」に変更するなど、若干の修正を加えた。

尺度2「情緒的魅力尺度尺度」
 SPに対する好意・魅力を測定する尺度として、中村(1986)の用いた対人魅力尺度のうち、情緒的魅力因子に高い負荷を示す10項目を抜き出し、1(全くそう思わない)から7(非常にそう思う)の7段階で評定させた。社会人、大学生に対する質問紙については、「話が合う」を「話が合いそうだ」というように、一部の項目の語尾に「〜そうだ」という言葉をつけ、中学生に対する質問紙については、社会人、大学生に対する質問紙と同様に一部の項目の語尾に「〜そうだ」という言葉をつけるとともに、「共感を覚える」を「なんとなく気持ちがわかる」に変更するなど、若干の修正を加えた。

実験手続き
 被験者は、「どのような自己紹介が有効であるのかを調べる研究であり、自己紹介をしている人のビデオを見てもらい、その人の印象を評定してもらう。」という名目で実験に参加した。また実験にあたり、ビデオテープを見ている間と質問紙に記入している間は声を出さないように教示された。実験は約15分で行われた。

1)実験場面
 予備調査と同様に、他人の影響を受けない条件のもとで行われた。被験者は1名から3名が同時にビデオテープを見た。2名以上が同時で見た場合には被験者の間に仕切りが立てられており、互いの反応が見えないようになっていた。

2)SPビデオテープの呈示
 実験者は被験者の左後ろで待機し、ビデオデッキを操作する際にはビデオデッキの側に移動して操作した。

3)質問紙の記入
 SPのVTRを1つ見せ終わったところでビデオテープを止め、そのSPの自己紹介について評定させた。被験者全員の評定が終わったところで再度ビデオテープを流し、次のSPのVTRを見せるというように、ビデオテープの呈示と評定を繰り返して質問紙に記入させた。

4)デブリーフィング
 被験者全員が3つ目のSPのVTRに対する評定を終えたところで、実験の真の目的を被験者に伝え、実験を終了した。


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