従属変数を価値ある関係を失うことへの恐れとした、社会的自尊心Low・High群×場面×性別の3要因の分散分析を行った。場面の主効果(F(2,312)=446.340,p<.01)のみ有意であり、下位検定の結果、各場面間に有意差が見られ、拒否の程度が強い場面ほど価値ある関係を失うことへの恐れが高くなっていた。
従属変数を自尊心喪失の恐れとした、社会的自尊心Low・High群×場面×性別の3要因の分散分析を行った。場面の主効果(F(2,312)=347.579,p<.01)のみ有意であり、下位検定の結果、各場面間に有意差が見られ、拒否の程度が強い場面ほど自尊心喪失の恐れが高くなっていた。
従属変数を怒りとした、社会的自尊心Low・High群×場面×性別の3要因の分散分析を行った。場面の主効果(F(2,312)=560.527,p<.01)のみ有意であり、下位検定の結果、各場面間に有意差が見られ、拒否の程度が強い場面ほど怒りが強かった。
従属変数を不安とした、社会的自尊心Low・High群×場面×性別の3要因の分散分析を行った。場面の主効果(F(2,312)=681.265,p<.01)と性別の主効果(F(1,156)=4.125,p<.05)が有意であり、下位検定の結果、各場面間に有意差が見られ、拒否の程度が強い場面ほど不安が強く、そして、女性の方が不安が強かった。また、社会的自尊心と場面と性別との交互作用(F(2,312)=3.615,p<.05)が有意であった。下位検定の結果、場面2の男性において群差が有意であった。また、社会的自尊心Low群の男性および女性、社会的自尊心High群の女性において場面1と場面2、場面1と場面3で有意差が見られ、社会的自尊心High群の男性においては各場面間に有意差が見られた。さらに、社会的自尊心High群の場面1において性差が見られ、社会的自尊心Low群の場面2において性差が見られた。群×場面×性別ごとの不安をFigure.7(PDF)に示す。
従属変数を嫉妬とした、社会的自尊心Low・High群×場面×性別の3要因の分散分析を行った。場面の主効果(F(2,312)=767.602,p<.01)のみ有意であり、下位検定の結果、各場面間に有意差が見られ、拒否の程度が強い場面ほど嫉妬が強かった。