第2回の分析
 
 第1回に引き続き、『言う』が多く、さらに『話し合い』も多くなっている。この回は話し合いのコツを学び、話し合いを多く含んだ活動内容だったため、スタッフも自然とそこに目が向いたものと思われる。また、グループでの話し合いの場面だけでなく、全体に向けての発言についてもいくつか書かれていた。詳しく見ていくと、話し合い場面では、「スタッフが促してもなかなか発言してくれない」「男女で分かれて意見を出す」「スタッフを介して意見を伝えてもらう」のように、『みんな』で話し合うのではなく、スタッフが中心となってしまっていることがわかる。そのため、意見を言ってもそれに対する他者の反応が乏しく、言いたいことを言うだけの意見発表の場になってしまっているのだと考えられる。あるスタッフは感想の中で、「話し合いはすごろくを作るために行われたが、すごろくを作りたいという気持ちが先走って話し合いに集中できなかったのではないか」と考察していた。
 全体に向けての発言場面では、発言をしたがらない児童が多かったが、グループの他のメンバーに促され、2人でならば発言しようとする姿もみられた。
 この回では、頼みごとをする場面を意図的に作りだしたが、頼む場面について書かれている部分はほとんどなかった。
 
 
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