調査1・結果
【仮説】
1)mixiユーザーにおいて、mixi登録期間と公的自意識には、正の相関が見られるだろう。
2)mixiユーザーにおいて、mixi閲覧頻度と公的自意識には、正の相関が見られるだろう。
3)mixiユーザーは、非ユーザーよりも対人恐怖傾向が高くなるだろう。
4)mixiユーザーは、非ユーザーよりも自己没入傾向が高くなるだろう。
5)mixiユーザーにおいて、対人恐怖傾向が高い者ほど自己没入傾向も有意に高くなるだろう。
また、mixiユーザーの方が、非ユーザーよりも両傾向がそれぞれ高くなるだろう。
【方法】
2006年11月上旬〜中旬にかけて、大学1〜4年生146名(男性83名・女性63名;平均年齢19.3歳)
を対象に質問紙調査を実施した。
【質問紙の構成】
a.基本属性など:7〜11項目(木村,2005参考)
b.対人恐怖心性尺度:尺度VW各5項目・計10項目(堀井・小川,1996)
c.自意識尺度:公的自意識11項目(菅原,1984)
d.没入尺度:自己没入11項目(坂本,1997)
【結果】
回答者を「mixi参加群(以下、参加群)」58名(男性33名・女性25名;平均年齢19.9歳)、「mixi不参加群(以下、不参加群)」85名(男性48名・女性37名;平均年齢19.2歳)に分類した。
参加群におけるmixi登録期間と公的自意識得点については、利用歴1ヶ月〜1年の間では正の相関が見られたが、
利用歴1年超の者の得点が急激に下がったことで、全体的に見ると、仮説1の支持に疑問が残った。
mixi閲覧頻度と公的自意識得点については相関が見られず、仮説2は支持されなかった。
また、各尺度得点平均値を群別に比較したところ、対人恐怖得点は不参加群の方が高くなり、仮説3は支持されなかった。
自己没入得点平均値は参加群の方が高くなり、仮説4は支持された。
更に、各群の回答者を対人恐怖得点によって高群・低群に分類し、
参加・不参加と対人恐怖得点(高・低)を独立変数、自己没入得点を従属変数とした2×2の分散分析を行ったところ、
交互作用は見られず、有意ではなかった。(F(1,139)=0.11 , n.s.)よって、仮説5は支持されなかった。
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