1回目

1−C:2006年10月11日・・・3名

【切る・貼る・話す】
 U男は1枚の台紙にアイテムを納めようとしていた。台紙に、空きスペースが少なく、アイテムが大きすぎて貼れないときは、スペースにあわせてアイテムを小さく着るという試行錯誤と工夫が見られた。4歳児のほとんどの子どもが、空きスペースに貼るアイテムが大きすぎた場合、台紙を新しいのに変えるが、U男は台紙に合わせてアイテムの大きさを調節して貼った。また、U男はあるキャラクターに自分を投影して、自分のやりたいこと(携帯電話を持たせる、車を運転させるなど)をさせた。

U男のはっつけ絵
自分のほしいものややりたいことをたくさん貼り付けた。
アイテムが大きすぎて台紙に貼れない場合も、小さく切り取って貼った。


1−E:2006年10月25日・・・3名

 N子ははじめ、筆者の注意を引こうとする発言が非常に多かった。またY男への攻撃的な言葉を頻繁に発していた。Y男が『N子ちゃん、これちょうだい』とN子のアイテムをほしがったとき、N子は『いや!だって、これN子ちゃんのやもん!』『全部N子ちゃんの!』とアイテムを独占しようとした。
 しかし、はっつけ絵遊びをし、自分の好きなものやほしいものを貼り、そのアイテムについての思いを筆者に話していくうちに、リズムをとって机を叩いて音を立て始めたり、鼻歌を歌いだしたりした。
 しばらくして、N子はE子が持っていたアイテムをほしがった。最初は力ずくでE子からアイテムをとろうとしていたが、「E子ちゃんにアイテムちょうだいって相談してみたら?」と筆者が提案したところ、N子は素直にE子に相談した。E子は快くアイテムを分けてあげたので、このことがきっかけで最終的には全員が仲良くなった。教室をぐるぐる3人で走り回ったり、同じ歌を3人で合唱するようになった。

【切る・貼る】
 子どもたちがはっつけ絵を何枚も何枚も作るので、筆者は台紙を一回りサイズの大きい4つ切りに変更した(結局、4つ切りは大きすぎたが、8つ切りからし始めると難なく作ることができた)。


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