今 後 の 課 題

今回は調査対象者の人数が十分でないため、専攻別尺度得点の差異を明らかにできなかった。しかし、大学やそこでの専攻といった教育的背景は個人変数の一つとして進路選択過程に対して直接的にも間接的にも影響を及ぼすと思われる。また、そこで培った知識や技術は学習経験となり、効力感や結果期待の形成・変容に関わるであろう。したがって、今後専攻による差異が、進路選択の過程へどのように関わるかを調べる必要がある。

本研究得られた結果は、4年制大学1校のみから収集したデータによって検討したため、結果の解釈は中国における大学生の進路発達問題の現状を把握するのに十分とはいえない。今後、調査対象を拡大し、専攻差などについて詳細に検討することにより、モデルの適合性や汎用性の問題を明らかにすることと考えられる。

 

 

 

 結果と考察         ▼ 引用・参考文献