予備調査

 

1.予備調査の目的

   日本と中国の大学生がどのような学習観、学習目的と学習方略を持つのかについて検討するため、自由記述による調査によりそれらを幅広く収集する。


2.調査対象

   日本 三重大学学生41名(男性17名、女性24名)
 
   中国 天津ビジネス学院学生61名(男性16名、女性45名) 


3.調査時期

   日本 2006年7月

    中国 2006年6月


4.調査実施状況

   調査は講義時間の一部を利用して一斉に実施し、その場で回収した。また、個人的にも調査を依頼し、その場または自宅で各自実施してもらった後に回収した。質問紙の回答に要した       

時間は約15分程度であった。


5. 質問紙の構成

    質問紙はフェイスシートと3つの質問から構成された。フェイスシートでは調査についての説明がなされ、回答者の基本属性(学部・学年・性別・年齢)が尋ねられた。3つの質問につい

ては以下の通りである。

   @あなたにとって、学習とはどのようなものだと思いますか。

   Aあなたは、何のために学習していると思いますか。

Bあなたは、どういう方法で学習するとよりよく学習できると思いますか。

     以上の3つの質問に対して、自由記述で回答を求めた。


6.結果

   @学習観について

    9つのカテゴリーに分類された:「応用」「知識の増大」「成長•向上」「人の生活基盤としての学習」「主体的探求」「生涯学習」「学習に対する否定的考え」「体得•反復」「記憶」。

   A学習目的について
 
    4つのカテゴリーに分類された:「成長向上のため」「知識の獲得のため」「応用のため」「主体的探求のため」。 

   B学習方略について
 
    7つのカテゴリーに分類された:「思考」「暗記」「理解」「反復」「方法論」「環境論」「自律的学習」。
 

 

 本調査