制服着装行動意識の4つの下位尺度得点が実際の着装スタイルに与える影響を検討するため、各制服着装行動意識の下位尺度得点を独立変数、着装スタイルの各主成分得点および実際の着装スタイルの各評定値を従属変数とした重回帰分析を男女別に行った。重回帰分析に基づくパス図をFigure 2に示す。
男子
「校則違反」から第2主成分得点「さりげなさ」に対する正の標準偏回帰係数が有意であった(Figure 2-1.1)。
 Figure 2-1.1 制服着装行動意識得点と制服着装スタイル主成分得点(男子)
「校則違反」から、「1ズボンを腰で履く」、「2ズボンのすそを曲げる」、「4派手なベルトをする」、「7ブレザー(上衣)を着ないでセーター・カーディガンを着る」、「10シャツのボタンを外し、胸元をあける」、「11シャツの下にカラーのTシャツを着る」に対する正の標準偏回帰係数が有意であった。
女子
「校則違反」から第1主成分得点「上半身とスカート」に対する標準偏回帰係数が有意であった(Figure 2-2.1)。
 Figure 2-2.1 制服着装行動意識得点と制服着装スタイル主成分得点(女子)
「校則違反」から「1スカートの丈を標準より短くする」、「5ルーズソックスを履く」、「8ブレザー(上衣)を着ないでセーター・カーディガンを着る」、「11シャツのボタンを外し、胸元をあける」、「14スカート丈」に対する正の標準偏回帰係数が有意であった。
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