方法
対象児
M 県内の4 ヶ所の学童保育所に通う小学生42 名(男児18 名、女児24
名)。
中学年×情報あり・・・13 名(男児7 名、女児6 名)
中学年×情報なし・・・10 名(男児3 名、女児7
名)
高学年×情報あり・・・11 名(男児6 名、女児5 名)
高学年×情報なし・・・ 8 名(男児2 名、女児6
名)
実施場所
調査は、学童保育所の一角で行った。
実施期間
2008 年11 月下旬から12 月中旬。週3、4
日程度で、対象児が自由に過ごしている時間に行った。
手続き
調査は、調査者と対象児との個別面接で行った。机を用意し、調査者と対象児が向かいあう形をとって施行された。1
度の面接における対象児の人数は、都合上1 名〜3
名とした。調査に対して同意が得られた子どもを対象とした。対象児には、最初に学年、年齢、名前を尋ね、手順について説明を行った。それぞれの手順の始めと対象児から質問があったときには調査者が説明を行った。所要時間は、1
回の面接につき10 分から15 分程度であった。面接中の対象児の発言については、IC レコーダーによって録音、または面接者による書き取りによって行った。IC
レコーダーは机の上に置いて面接を行った。
手順
ストーリー課題の呈示
気になる子どもが登場するストーリー課題を独自に作成し、紙芝居形式で呈示した。ストーリー課題は、気になる子どもに関する記述、気になる子どもに対する態度に関する質問の順に行った。
(1)
気になる子どもに関する記述
Morgan(1996)を参考に、気になる子どもの自己紹介の紙芝居を2 枚、ADHD
の特性(多動性/衝動性・注意欠陥)を含む情報の紙芝居を1枚、計3 枚の紙芝居を用意した。ADHD
の特性を含む情報の紙芝居では、障害名は呈示せず、明確に障害と診断されていない気になる子どもであることを強調した。一方、情報なし群に対しては、ADHD
の特性を含む情報の紙芝居を抜いた計2 枚の紙芝居を使用し、調査を行った。
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(2)
気になる子どもに対する態度に関する質問
多動性/衝動性の特性に関するものを2
種類、注意欠陥の特性に関するものを2 種類を用意した。1 種類につき4 枚の紙芝居を用意し、計16
枚の紙芝居を用意した。男児用、女児用を用意したが、内容は同じものとした。どの対象児も4
種類すべて実施し、呈示する順はランダムとした。
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