結果と考察
本研究では、絵本読み聞かせ中に起こった幼児の発話を、発話の向き(独語的発話、全体的発話
、共有的発話-友達、共有的発話-保育士)と、幼児の発話が受けている影響(独自発話、他児影響発話
、保育士影響発話)の2つの観点から、「分析」のTable2のように分類し分析した。
1.集団での絵本読み聞かせ中の幼児の相互関係
<発話の向き>独語的発話、全体的発話、共有的発話-友達、共有的発話-保育士
まず、集団での絵本読み聞かせ中の幼児の相互関係について、読み聞かせ中に起こった幼児の
<発話の向き>についての分析から考える。幼児の年齢別に幼児の各発話の向き(独語的発話、
全体的発話、共有的発話-友達、共有的発話-保育士)の割合を算出し、Figure1に示した。
幼児の各発話の向き(独語的発話、全体的発話、共有的発話-友達、共有的発話-保育士)の違い
をみる。
全発話に占める各発話の向きは、独語的発話が3歳児で31.3%、5歳児で17.1%、全体的発話が
3歳児で36.0%、5歳児で47.1%みられた。共有的発話-友達は3歳児で18.0%、5歳児で17.1%、共有的発話
-保育士は3歳児で18.0%、5歳児で14.6%であった。3歳児・5歳児共に、全体的発話の占める割合が最も
高いが、5歳児では3歳児に比べても更にその割合は高くなり、約半数をしめる。その分独語的発話・
共有的発話-保育士の割合が3歳児に比べ低くなっている。10分あたりの発話数は、3歳児で128.7、5歳
児で265であった。
3歳児では、全発話中、主に読み聞かせ集団全体にむけて発せられる発話と、つぶやきや外言など独
語的発話の占める割合が高い。それに対し、5歳児では読み聞かせ中、子どもたちが集団全体にむけて
発話する割合が高くなっている。また3歳児においても5歳児においても、他者を意識した発話が、独
語的な発話よりも多く起こっていた。つまり、読み聞かせ中の幼児の発話は、3歳児においても5歳児
においても、ただのおしゃべりのような独語的な発話以上に、他児を意識した発話であることがわか
った。特定はできないが、誰かしら他者を意識したような絵本読み聞かせに関する全体への発話を、
幼児が読み聞かせにおける他者と関わろうとする姿であると捉えるならば、3歳児においても5歳児に
おいても、集団で楽しむという姿がみられているといえる。そのうえで、3歳児の発話の特徴は5歳児
に比べ、独語的発話の割合が高いということである。これは、5歳児では、言葉で考える力が大きく
育ち、つぶやき、内言を使って考えるようになったことが関係していると考えられる。
保育士による絵本読み聞かせのスタイルや、読み聞かせを行った集団の人数の若干の差などがあり、一概にはいえ
ないが、3歳児と5歳児の10分あたりの発話数を比較すると、5歳児では3歳児の2倍以上であったことか
ら、読み聞かせに関する幼児の発話という形での、集団での読み聞かせ体験への参加が、5歳児でより
積極的に行われていると考える。
更に、幼児の読み聞かせ中の発話の向きについて、それぞれの発話
が発せられる以前に、他者から影響を受けていたかどうか、発話のうけた影響とも合わせて検討する。
それぞれの向きの発話について、発話の受けた影響群(独自発話群、他児影響発話群、保育士影響発話
群)ごとに分析を行った。発話の受けた影響群ごとに、各群の発話総数にしめる、発話の向きの内わけ
とその年齢による比較を、独自発話群についてはFigure2、他児影響発話群についてはFigure3、保育
士影響発話群についてはFigure4にそれぞれ示した。
1-1. 独自発話の発話の向き
独自発話とは、他者の発話には影響を受けず、意味的に新規に起こった発話である。3歳児の独自発話
群において、各発話の向きの割合は、全体的発話45.0%、独語的発話30.2%の順に高かった。しかし、
5歳児ではその割合は63.0%、12.4%、であった。独自発話の中では、3歳児では、独語的発話の割合が
多くみられたが、5歳児では少なくなっており、一方で、全体的発話である、独自発話の割合が高かっ
た。つまり、5歳児の新規に起こった意味の発話は、全体的発話が多かったということである。この理
由としては、5歳児では内言の能力が獲得され独語的な発話が少なくなっていることと、みんなで絵本
を読み聞かせてもらっているという意識が3歳児よりも高まっているという可能性が考えられる。発達
に伴い、5歳児の友達への意識が高まれば、5歳児では共有的発話-友達にあてはまる発話が増加すると
考えることもできるが、そのような結果とはならなかった。年齢の上昇と共に、共有的発話-友達のよ
うな特定の友達との発話の増加でなく、全体的発話の増加が起こったという結果から、年齢の上昇と
共に集団活動における友達意識が高まるならば、それが全体的な発話の増加として現れたことになる。
つまり、集団での絵本読み聞かせにおける、絵本に関する幼児の不特定の他者への発話(全体的発話)
は、幼児が他者を意識して行った発話だということができるのではないか。共有的発話-幼児について
は、3歳児・5歳児においても一部の女児同士や近くの友達との間でみられていた。
1-2.他児影響発話の発話の向き
他児影響発話とは、その発話が、それ以前に起こった他児の発話と、意味的に何らかのつながりを持
って発せられた発話、つまり他児の発話の影響を受けた発話である。3歳児の他児影響発話のうちで
は、共有的発話-友達の割合が36.8%と最も高い。つまり3歳児は、他児に影響された発話では、近く
にいる幼児など特定の幼児に語りかける割合がもっとも高かった。
他児影響発話のうち、共有的発話-保育士は、他児が保育士にむけて発した発話に、影響されひきつ
づいて発話したものがほとんどであった。このような保育士からの働きかけを受けた他児の反応に影
響された、幼児の保育士への反応の連鎖は3歳児で11.6%、5歳児で5.4%起こっていた。3歳児において
も、5歳児においても、保育士からの働きかけに反応する幼児たちの間に相互作用が、起こっているこ
とが明らかとなった。このように、保育士からの働きかけに、他児の影響をうけて反応する割合は、
3歳児のほうが多く5歳児では少なくなっている。
3歳児では、他児の発話を聞き、それに影響され友達に話しかける、または、友達に話しかけられて
その友達に反応を返すというような行動がみられていたことがわかった。5歳児では、他児の影響を
受けて起きた発話のうち、全体的発話の割合が高くなったことから、友達の発話を聞き、影響を受け
たことを特定の他児ではなく集団全体にむけて発話していた割合が高いことがわかった。つまり、読
み聞かせ中の幼児同士の相互作用の様が、3歳児から5歳児で、近くの友達との共感から、集団全体へ
と大きくなっていると考えることができる。
5歳児の他児影響発話では、全体的発話の割合が48.7%と
最も高かった。また、その割合が、3歳児の24.5%と比較してみると増加していることがわかる。5歳児
は、他児の影響をうけた発話では、3歳児に比べ全体的発話を行うことが多いということがわかる。こ
の結果からも、幼児が他児をより意識して、集団として絵本の読み聞かせを楽しんでいる様子は、全
体的発話としてあらわれるのではないかと考えられる。
1-3.保育士影響発話の発話の向き
保育士影響発話とは、読み聞かせ中の、保育士の子どもたちへの純粋な絵本読みでない働きかけに影響
をうけた発話である。保育士の子どもたちへの働きかけとは、絵本の内容に関する問いかけや、幼児の
発話を喚起するような絵本読みをさす。3歳児では、保育士影響発話の中で、独語的発話、全体的発話、
共有的発話ー保育士のしめる割合がそれぞれ28.0%、31.2%、29.9%の割合でみられた。3歳児の保育士影
響発話では、独語的発話・全体的発話・共有的発話の割合は30%前後であった。5歳児の保育士影響発話
では、独語的発話、全体的発話、共有的発話-保育士のしめる割合がそれぞれ16,7%、20.6%、61.8%の割
合でみられた。5歳児では3歳児と異なり、保育士影響発話のうち共有的発話-保育士の割合が高く、独
語的発話、全体的発話の割合は少なくなっていた。
保育士影響発話群の中で、共有的発話-保育士が多くなるのは、保育士影響発話群の定義が、「保育士
による問いかけ・呼びかけなどの働きかけによって発せられた発話」のため、共有的発話-保育士の割
合が高くなるのは自然であるとも考えられる。
そのうえで、3歳児では、保育士からの働きかけに影響
され、保育士へと反応した発話である共有的発話-保育士もみられるが、自分を納得させるような独語
的発話や全体的発話のように発せられた発話など、発話の向きにはばらつきがみられている。
これに対し5歳児ではこれらの発話の割合は減り、保育士へと反応した発話である共有的発話-保育士の割合が61
.8%と高い。よって、5歳児では、3歳児よりも、保育士による働きかけには明確に保育士へと反応を返
す幼児が多いといえる。これは5歳児が集団での読み聞かせにおいて、絵本を読み聞かせてくれる保育
士と、聞き手である幼児群との立場の違いをより意識するようになり、絵本読み聞かせ中の読み手と、
聞き手群の構造をつかみ、みんなで読み聞かせを保育士にしてもらっているというという意識を持ちつ
つあるためであるといえるのではないか。
2.集団での絵本読み聞かせ中の幼児の相互関係
<発話の受けている影響>独自発話、他児影響発話、保育士影響発話
次に、集団での絵本読み聞かせ中の幼児の相互関係について、読み聞かせ中に起こった幼児の発話の
<受けている影響>についての分析の結果から考える。読み聞かせ中に幼児が受けた影響ごとの発話
(独自発話、他児影響発話、保育士影響発話)の割合と、その年齢による比較をFigure5に示した。
読み聞かせ中にみられた発話を、独自に起こった発話(独自発話)、他児の発話に影響されて起こった
発話(他児影響発話)、保育士の働きかけに影響された発話(保育士影響発話)群について分析する。
全発話における各発話群の割合をみる。
3歳児では、全発話のうち独自発話の割合が、47.8%と最も高かった。続いて、他児影響発話は27.4%、
保育士影響発話は24.7%であった。一方5歳児では、全発話のうち他児影響発話が39.9%と最も高かった
。続いて独自発話が36.1%、保育士影響発話が23.9%であった。つまり、5歳児ではより、幼児同士の発
話の相互作用が多く起こっていた。5歳児では、独自発話と他児影響発話の比がおよそ1:1であり、若干
他児影響発話の割合が増加している。単純に数の比でのみ考えると、一つの独自発話に、少なくとも一
つその発話に影響された発話が起こっているといえる。しかし実際には、一つの独自発話に影響をうけ
、複数の発話が起こることや、独自発話に影響をうけた発話に、更に影響をうけて発話が起こるなど、
影響が連鎖している様子がみられた。
3歳児では独自発話の割合がもっとも高いことから、読み聞かせの発話の中で、他者に影響されず絵本
読み聞かせ中に独自に発した発話を多くおこなっていたことがわかる。しかし、一方で他児に影響され
た発話もみられている。3歳児においても、5歳児においても、幼児の読み聞かせ中の読み聞かせに関す
る発話が、相互に影響を及ぼし合っていることが明らかである。
保育士影響発話の割合には、3歳児と5歳児ではあまり変化がみられなかった。保育士影響発話は、保育
士による問いかけ・呼びかけなどの働きかけによって発せられたものであるため、発話の起こる割合は
保育士の呼びかけ・問いかけなどの絵本読み中の働きかけと関係していると考えられる。読み聞かせの
中で、保育士による物語の内容について尋ねる質問や、繰り返しのある言い回しを促すような働きかけ
がよくみられた。こういった働きかけは、子どもたちが集団で絵本の読み聞かせを楽しむことができる
よう配慮されているようであり、子どもたちがこの働きかけによって、絵本の内容について考えたり自
分の体験や考えに意識をめぐらせている様子がみられた。
発話のうけている影響について、さらに発話の向き(独語的発話、全体的発話、共有的発話-友達、共有
的発話-保育士)ごとに分析を行った。発話の向きの違いごとに、各発話の向きの発話総数にしめる発話
のうけている影響の内わけと年齢による比較を行った。その結果を、独自発話についてはFigure6、全体
的発話についてはFigure7、共有的発話-友達についてはFigure8、共有的発話-保育士ついてはFigure9
にそれぞれ示す。
2-1.独語的発話 受けている影響ごとの発話の内わけ
3歳児では、全独語的発話のうち、独自発話の割合が46.2%と最も高い。ついで、保育士影響発話の割合
が30.1%、他児影響発話の割合が23.7%であった。つまり、3歳児では、他者を意識しない独語的発話のう
ち、他者の影響を受けていない発話の割合が約半数であり、3歳児の自己内で完結している発話の存在
が伺える。5歳児では、全独語的発話のうち、他児影響発話の割合が50%と最も高くなった。保育士影響
発話の割合は23.7%、独自発話の割合は26.2%であった。5歳児では、同じ他者に向けられていない独語
的発話でも、他者の影響を受けての発話が約半数をしめることがわかった。ただし、10分あたりの独
語的発話数自体は、3歳児40.4、5歳児45.4とその発生数はあまり変わらなかった。これは、3歳児に
比べ、5歳児は、読み聞かせ中に他者の発話を聞き、その発話をただ耳にするだけでなく、その意味
的内容を理解・意識しているためだと考えられる。
5歳児群では、他児の発話を単に繰り返すだけで
ない発展型発話が増え、発話数の増加だけでなく内容的に異なる質を持った発達的変化を含むとした
高橋ら(1996)の研究に即した結果であるといえる。高橋ら(1996)はこの年齢による違いを、被験児の
理解の程度・作動記憶の処理容量の増大でないかと考えた。高橋ら(1996)のいう内容的に異なる質と
は、本研究では、年齢の上昇によって読み聞かせ中に子どもたちが他児の発話を音声や調子の楽しさ
のみではなく、その意味までも受けとめられるようになったことであると考える。
2-2.全体的発話 受けている影響ごとの発話の内わけ
3歳児では、全体的発話のうち、独自発話の割合が59.8%と最も高い。続いて、保育士影響発話の割合
が21.5%、他児影響発話の割合が18.7%であった。5歳児では、全体的発話のうち、独自発話の割合が
48.3%、他児影響発話の割合が41.2%であった。保育士影響発話の割合が最も少なく、10.4%であった。
3歳児における全体的発話では、自分の考えや絵本読み聞かせに独自に感じたことを述べるような
独語的発話が、主に発せられていることがわかる。一方、5歳児では3歳児に比べ他児の影響を受け
て全体的発話を行う割合が増えており、読み聞かせ中、5歳児ではより他児の考えを自分の発話に取
り入れて、全体的発話を行うようになっていることがわかる。つまり、全体に向けての発話に他児の
影響がより現れるようになっていることから、身近な友達など内輪だけでなく読み聞かせ集団全体的
な規模で、幼児同士のやりとり・相互作用が起こるようになってきていることがわかる。
2-3.共有的発話-友達 受けている影響ごとの発話の内わけ
3歳児では、共有的発話-友達のうち、独自発話の割合が43.0%、他児影響発話の割合が56.0%であった。
5歳児では、共有的発話-友達のうち、独自発話の割合が44.0%、他児影響発話の割合が54.9%で、その
内わけは3歳児と5歳児ほぼ同じであった。保育士影響発話は、3歳児、5歳児ともほぼみられなかった
。
3歳児5歳児とも、独自に他児に発話した割合と、他児の影響を受けて他児に発話した割合は同程度で
あった。つまり、友達に話しかける場合、3歳児も5歳児も、絵本の読み聞かせ中自分の気になったこ
と等を話す、他児の発話をうけて気になったこと等を話すこと、といった他児共有発話の起こる動機
はあまり変わっていない。特定の他児に話しかけるという行為において年齢間の差がみられなかった
。逆に言うと、3歳児でも、5歳児と同様に他児の影響を受けて友達に話しかけていることがわかった
。
こういったことからも、集団での読み聞かせにおいて他児との関係が深まり、共に絵本を楽しむ幼児
の姿は、全体的発話として現れると考えられる。全体的発話も、共有的発話-他児も、他者を意識した
発話である。共有的発話のほうが、同じ他者を意識した発言にしても、他者が明確に特定される発言
であるため、友達意識の高さにより影響を受けていると考えらそうである。年齢の上昇と発達に伴い、
友達との係わりと他者意識の度合いは高まると考えられるが、共有的発話-他児の発生した割合に3歳
児と5歳児で年齢間の差が見られず、全体的発話においてその割合に年齢間で増加がみられた。そのた
め、集団での絵本読み聞かせ中の全体的発話は、読み聞かせ中の幼児の発話の中でも、より集団での絵
本の読み聞かせに参加し、読み聞かせを他者と共感しあいながら楽しんでいる姿の現れと考えること
ができるのではないか。
また、絵本読み聞かせ中に特定の他児に話しかけるという行為自体、その発話の内容が絵本読み聞か
せに関するものであったとしても、それは一部の友人に対する発話である。絵本読み聞かせの楽しみ
を、友達と共有している姿には変わりがない。しかし全体の中で絵本の読み聞かせを楽しむ場合には
、特定の他児に話しかけるといった行動ではなく、むしろ全体的な発話、保育士共有的発話となって
現れると考える。
以上のことから、年齢の上昇に伴い5歳児が集団での読み聞かせにおいて、絵本を読み聞かせてくれ
る保育士と聞き手である幼児群との立場の違いをより意識するようになり、絵本読み聞かせ中の読み
手と聞き手群の構造をつかみ、みんなで読み聞かせを保育士にしてもらっているという意識ができつ
つある姿がみられたことがわかる。
2-4.共有的発話-保育士 受けている影響ごとの発話の内わけ
共有的発話-保育士のうち、3歳児では独自発話の割合が27.6%、他児影響発話の割合が21.8%、保育士
影響発話の割合が50.5%であった。5歳児では共有的発話-保育士のうち、独自発話の割合が5.6%、他児
影響発話の割合が12.0%、保育士影響発話の割合が82.2%であった。
3歳児5歳児ともやはり、保育士の働きかけに影響された発話のうち、保育士に向けて発せられた発話
の割合がそれぞれ最も多かった。ただし3歳児では保育士に向けられた発話のうち、独語的発話、他児
影響発話の割合も合わせて49.4%みられた。つまり、3歳児では保育士に向けて突然しゃべりだす、他児
の発話を聞いて自らも保育士へと発話を行う様も、半数ほどみられた。一方で、5歳児は、保育士へ向
けた発話のほとんどが保育士からの働きかけに影響されたものであったことからも、5歳児が集団での
読み聞かせにおいて、絵本を読み聞かせてくれる保育士と、聞き手である幼児群との立場の違いをよ
り意識するようになり、絵本読み聞かせ中の読み手と、聞き手群の構造をつかんでいると考えられる。