◆本研究の目的◆
対人的迷惑行為に特化した客観性尺度を用いることにより、迷惑行為抑制要因として客観性が作用するのかについて検討する。 また、客観性と共感性が互いに迷惑行為抑制要因として、どのように作用するのかについて検討する。 しかし、客観性に関する質問項目はあるが、今回使用するのは対人的迷惑行為場面に特化した客観性であるため、尺度を作成する必要がある。よって、対人的迷惑行為場面に特化した客観性尺度の作成を行う。 本研究では「対人的迷惑行為場面に特化した客観性尺度作成」を研究1、「迷惑行為の抑制要因に関する検討」を研究2として調査する。


◆仮説◆
対人的迷惑行為抑制において、共感性の認知的側面かつ客観性の高い者においては適切な行動を促進し不適切な行動を抑制する働きをすると予想される。逆に情動的側面かつ客観性が低い者においては迷惑行為を生起させやすいと予想される。

 仮説1 共感性の情動的側面かつ、客観性が低い者においては迷惑行為を生起しやすいだろう。


 仮説2 共感性の認知的側面かつ、客観性が高い者においては迷惑行為を抑制しやすいだろう。


←back