―予備調査―
  【方法】



対象

  国立M大学生173名に質問紙調査を行った。3種類すべてのパズル未経験者を除く172名(男性91名、女性81名)のデータを分析対象とする。なお、パズル種類別の回答者数は、@ペンシルパズルは161名、Aジグソーパズルは151名、Bタングラムは62名であった。平均年齢は18.7歳であった。

日時

  2014年7月中旬
  大学の一般教養の授業時間内にて、質問紙を配布した。調査形式は、その場で回答を求め回収する一斉配布、一斉回収の方法をとり調査を実施した。

質問紙の構成

1.パズルごとに「やったことがあるか」という質問をし、「はい」を選択したときのみ、Flow State Scale尺度(以下、FSSとする)の質問項目に回答させた。なお、@ペンシルパズルにおいては3つのうち1つでも「はい」を選択したらFSS尺度の質問項目に回答させた。

2.小島(2005)のダンス版FSS尺度をパズル解決課題版に文章を変更してパズル解決課題版FSS尺度として使用した。これは、パズルに取り組んでいるときの状況を思い起こしてもらい、フロー状態を測定するものである。小島のものは35項目であったが、パズル解決課題にあわないもの2項目を削除した。そのため31項目を5件法で測定した。なお、3種類すべてにおいてFSSの測定をした。

  また、FSS尺度の項目ではないが、課題に取り組む頻度を測定する項目である「課題によく取り組む」と、課題に取り組むのが好きかどうかを測定する項目である「課題に取り組むのが好き」の2項目を追加した。
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