―予備調査―
  【目的】



  予備調査では、様々なパズル解決課題の中から本研究の実験で使用するパズル課題として何が最も適切であるかを調べることを目的とする。
  ナンバープレース、ピクロス、クロスワードパズル、ジグソーパズル、タングラムの5つのパズル解決課題をそのパズルの特徴ごとに3種類に分類した。分類は以下のとおりである。
@ ナンバープレース、ピクロス、クロスワードパズル(以下ペンシルパズルとする)
A ジグソーパズル
B タングラム

  パズル解決課題に取り組んでいるときのフロー体験に影響の与えていると考えられる要因として、時間と動作に焦点をあてて分類をした。フローは高い集中力によって統制されていることと、人間の集中の持続時間とには限界があることを考慮し、要因として時間に焦点をあてた。また、フロー体験というのはスポーツやダンスなどの動作が大きくあるものが対象として数多く研究されていることから、知的活動に分類されるパズル解決課題においても、手を動かすかどうかの動作による影響が考えられ、要因として動作にも焦点をあてた。
  以上のことを踏まえて、3種類に分類した。@の3つは比較的1つに取り組む時間も短く、頭の中で考えそれを書き出していくという特徴がある。Aは、手を動かして形をつくるものであり、比較的長時間かけて行うものであるという特徴がある。Bは、A同様手を動かして形をつくるものであるが、比較的短時間で行うことができるという特徴がある。
  この3種類のパズルの知名度や経験者数、取り組んでいる時のフロー状態の様子から検討する。

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