2 各下位尺度得点の相関分析

 自意識、一般他者版ECR-GO、PIに関する質問項目の各下位尺度得点の関係をみるため、相関分析を行った(表5)。

1.各尺度内の相関
各尺度内での相関関係をみると、自意識尺度の公的自意識と私的自意識の間に中程度の正の相関がみられた。 PIに関する質問項目の社交性は、経験への開放性との間に中程度の正の相関、調和性との間に中程度の正の相関、誠実性との間に弱い正の相関、身体的特徴との間に強い正の相関がみられた。経験への開放性は、調和性との間に中程度の正の相関、誠実性との間に中程度の正の相関、身体的特徴との間に中程度の正の相関がみられた。調和性は、誠実性との間に中程度の正の相関、身体的特徴との間に中程度の正の相関がみられた。誠実性は、身体的特徴との間に弱い正の相関がみられた。 なお、一般他者版ECR-GOの見捨てられ不安と親密性回避の間には、相関はみられなかった。

2.各尺度間の相関
各尺度間の相関関係をみると、一般他者版ECR-GOの見捨てられ不安は、公的自意識との間に中程度の正の相関、私的自意識との間に弱い正の相関がみられた。 また、一般他者版ECR-GOの親密性の回避は、自意識尺度の公的自意識との間に弱い負の相関、私的自意識との間に非常に弱い負の相関、PIに関する質問項目の社交性との間に中程度の負の相関、調和性との間に弱い負の相関、誠実性との間に非常に弱い負の相関、身体的特徴との間に弱い負の相関がみられた。 さらに、自意識尺度の公的自意識は、PIに関する質問項目の調和性との間に弱い正の相関、私的自意識は、経験への開放性との間に非常に弱い正の相関、調和性との間に弱い正の相関、誠実性との間に弱い正の相関がみられた。




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