3 4分類の愛着スタイルの検討

1.一般他者版ECR-GOの群分け
 先行研究(金政, 2000 ; 島, 2012)を参考に、一般他者版ECR-GOの見捨てられ不安得点、親密性の回避得点を中央値で折半し、高群・低群にそれぞれ分けた。そして、その組み合わせで一般他者版ECR-GOを、見捨てられ不安得点と親密性の回避得点がともに低い「A: 安定型」、見捨てられ不安得点が低く親密性の回避得点が高い「B: 拒絶型」、見捨てられ不安得点が高く親密性の回避得点が低い「C: とらわれ型」、見捨てられ不安得点と親密性の回避得点がともに高い「D: 恐れ型」の4つの愛着スタイルに分けた(図2)。




2.適正度の検討
 各愛着スタイルが適正に分けられているかを確認するため、一元配置の分散分析を行った(表6)。見捨てられ不安では、安定型と恐れ型、とらわれ型の間に有意な差、拒絶型ととらわれ型、恐れ型の間に有意な差がみられ、親密性の回避では、安定型と拒絶型、恐れ型の間に有意な差、とらわれ型と拒絶型、恐れ型との間に有意な差がみられた。よって、ここで4分類した愛着スタイルは適正に分けられていると判断した。




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