2.尺度構成の検討


2-1.親の結婚生活コミットメント認知

  因子構造は先行研究にならった。まず,下位尺度である「存在の全的受容・非代替性」「社会的圧力・無力感」「永続性の観念・集団志向」「物質的依存・効率性」の平均値と標準偏差を算出した。下位尺度ごとにCronbachのα係数を算出した結果,「存在の全的受容・非代替性」でα=.95,「社会的圧力・無力感」でα=.80,「永続性の観念・集団志向」でα=.76,「物質的依存・効率性」でα=.72,と充分な値がみられた。


2-2.笑いに対する意識

  因子構造は先行研究にならった。まず,下位尺度である「微笑み・心理社会的効果」「声を出して笑う・心理社会的効果」「声を出して笑う・ストレス発散」「声を出して笑う・優越」の平均値,標準偏差を算出した。下位尺度ごとにCronbachのα係数を算出した結果,「微笑み・心理社会的効果」でα=.91,「声を出して笑う・心理社会的効果」でα=.90,「声を出して笑う・ストレス発散」でα=.85,と充分な値がみられた。「声を出して笑う・優越」においてのみ,α=.26という値がみられ,充分な信頼性が得られなかったため,以降の分析からは除外することとした。


2-3.社会的スキルとしての作り笑い

  因子構造は先行研究にならった。まず,下位尺度である「感情制御」「雰囲気操作」「行為統制」の平均値と標準偏差を算出した。下位尺度ごとにCronbachのα係数を算出した結果,「感情制御」でα=.79,「雰囲気操作」でα=.60,「行為統制」でα=.57,という値がみられた。


2-4.アサーション

  因子構造は先行研究にならった。まず,各下位尺度である「アサーティブ」「ノンアサーティブ」「アグレッシブ」の平均値と標準偏差を算出した。下位尺度ごとにCronbachのα係数を算出した結果,「アサーティブ」でα=.53,「ノンアサーティブ」でα=.81,「アグレッシブ」でα=.81,という値がみられた。

  



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