3.男女差の検討
男女差の検定を行うために各下位尺度においてWelchの方法による平均値の差の検定を行った(Table2参照)。
その結果、「数学苦手意識」「テスト状態不安3週間前無視」「比較テスト観」「意味理解方略」「予想点と実際点の差」に有意な男女差があり、
「テスト状態不安3週間前無視」(t=2.18;p<.05)、「比較テスト観」(t=3.27;p<.01)、「意味理解方略」(t=2.86;p<.01)は
男性の方が高い得点を示しており、「数学苦手意識」(t=2.80;p<.01) 、「予想点と実際点の差」(t=2.33;p<.05)は女性の方が
高い得点を示していた。しかし、それ以外の多くの尺度において有意差があるものが存在しなかったため、
以降の分析では男女差による違いがもたらす影響については検討しないこととした。