1. “キャラ”の想起で挙がった“キャラ”の総数


 調査での“キャラ”の想起で挙がった“キャラ”の総数 (複数回答を含めた全総数)をTable1およびTable2に示す。 現在もしくは過去に所属していた友人グループにおける自分と自分以外の他メンバーの“キャラ”を想起してもらった。

 その結果,自分の“キャラ”に関しては,男性女性ともに「いじられ」「お笑い」が多数であった。男性では「ボケ」「お調子者」「まじめ」が続いて多かった。女性では,「変人」「ほのぼの」「天然」と続き,性差が少し見られた。キャラサブカテゴリについてみると,男女ともに「お笑い」が最も多かった。男性は,続いて人数が多い者として「まじめ」「ツッコミ」「いじられ」,女性は,「ツッコミ」「癒し」「変人」「いじられ」となっていた。 男女ともに,「いじられ」や「お笑い」,「ツッコミ」といった「友人関係における役割」にあたるキャラカテゴリを挙げることが多いことがわかった。加えて,女性のみ「癒し」や「変人」といった「当人の性格特性」にあたるキャラカテゴリの割合も多いことも示された。

 続いて,自分以外の他メンバーの“キャラ”についてみると,男性では「いじられ」が最も多く,女性では「ツッコミ」が最も多かった。自分の “キャラ”との違いとして,「しっかり者」の数が多いことが挙げられる。キャラサブカテゴリについてみると,こちらも,自分自身のキャラと同様に,「お笑い」「ツッコミ」が多く,また「まじめ」の割合も多くなっていた。

 また,回答を得た自分の“キャラ”について,「自分」で決めたものか,「他人」に決めてもらった・言われたものなのかを尋ねたところ,「自分」で決めたとの回答が145人,「他人」に決めてもらった・言われたとの回答が113人となった。(被験者1人につき想起した2つのグループに対しそれぞれ回答を求めている。(被験者数134人×2グループ=268)ここでの有効回答数は,258であった。)この結果は,他の尺度との関連は特に見られなかった。





  



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