4-2.自己高揚的呈示と自己卑下的呈示


 自己呈示は様々な次元によって分類されている。中でも,自己高揚的―自己卑下的という次元による分類(Jones, Berglas, Rhodewalt, & Skelton, 1981)が自己呈示についての実証的研究にてよく用いられている。自己高揚的呈示(self-enhancing presentation)は,自ら自分の能力や遂行水準などが優れていることを表明するような呈示であり,自己卑下的呈示(self-deprecating presentation)は,自分の能力や遂行水準に対して否定あるいは非難するような呈示である。また,自己卑下的呈示は,「自己卑下」というよりも「謙遜(modesty)」であるような行動を指す場合がある。



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