5.賞賛獲得欲求(高群・低群)×拒否回避欲求(高群・低群)の被服行動と呈示したい自己の比較
自己呈示に関わる被服行動の下位尺度得点について,「賞賛獲得欲求」(高群・低群)×「拒否回避欲求」(高群・低群)の2要因分散分析を行った。結果をTable5に示す。
『装いにおける流行志向』において「賞賛獲得欲求」の主効果がみられた(F(1.168)=11.57 ; p<.01)。
『装いにおける社会儀礼志向』において「賞賛獲得欲求」の主効果がみられた(F(1.167)= 9.07 ; p<.01)。
『装いにおけるブランド志向』において「賞賛獲得欲求」の主効果がみられた(F(1.170)= 6.92 ; p<.01)。
『装いにおける個性志向』において「賞賛獲得欲求」の主効果がみられた(F(1.173)= 4.94 ; p<.05)。
《活発でさわやかな自分》において「賞賛獲得欲求」の主効果がみられた(F(1.173)= 35.46 ; p<.01)。
《賢くてまじめな自分》において「賞賛獲得欲求」の主効果がみられた(F(1.173)= 13.89 ; p<.01)。
「賞賛獲得欲求」の主効果のみられた全ての下位尺度で,「賞賛獲得欲求」の高群が低群よりも平均点が高い結果になった。
「賞賛獲得欲求」と「拒否回避欲求」の交互作用はみられなかった。
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