4.性差による下位尺度得点の比較


 男女差の検定を行うために,自己呈示に関わる被服行動,被服によって呈示したい自己,賞賛獲得欲求・拒否回避欲求,自己意識の各下位尺度得点についてのt検定を行った。その結果をTable4に示す。

 『装いにおける流行志向』・『装いにおけるブランド志向』・『装いにおけるジェンダー志向』・『装いにおける個性志向』・《かわいくて女らしい自分》の5項目において男女の差が有意であった。それぞれの下位尺度の平均得点は,男性が順に平均2.89,3.18,2.54,2.69,2.42,女性が順に平均3.45,3.52,4.26,3.22,4.05となり,性差のあった全ての下位尺度で女性が男性よりも高い得点を示した(順に,t= -3.88 ; p<.01,t= -2.21 ; p<.05, t= -11.66 ; p<.01, t= -3.90 ; p<.01,t= -12.13 ; p<.01)。

 つまり,有意差のあった下位尺度項目において女性の方が男性よりも平均得点が高い結果が示された。





  



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