SMAPに関する分析


まず,「SMAP」に関する分析について結果を記述する。

 1.記述統計量および因子分析と信頼性分析
 各下位尺度の記述統計をTable5に示す。

 1-1.グループの印象についての分析
 「SMAP」に関する集団としての印象を測定するためにSD法による印象評定を行った。なおSD法の形容詞対20項目は独自に設定した。
 これを用いて因子構造を調べるために主因子法,プロマックス回転により因子分析を行った。下位尺度ごとに信頼性係数を算出し,その結果,複数因子にまたがって負荷量が高かった4項目(「2.単純な−変化のある」「6.かたい−柔らかい」「8.殺伐とした−雰囲気のある」「20.子どもっぽい−大人っぽい」)については削除し,因子の解釈可能性などから3因子解を採用した(Table6)。
 第1因子は「11.特徴のある−特徴のない」「17.印象の薄い−印象的な」「16.こぢんまりとした−スケール感のある」などの項目に因子負荷量が高くなっていた。そのほかにも,好ましい,魅力的な,大きい,力強い,といった形容詞が抽出されたため,『スケール特徴』と命名した。
 第2因子は「19.可愛くない−可愛い」「5.不快な−快適な」「4.圧迫感のある−圧迫感のない」などの項目に因子負荷量が高かった。そのほかにも,さわやかな,親しみのある,調和的な,といった形容詞が抽出されたため,『好感』と命名した。
 第3因子は「13.重苦しい−軽快な」「12.おとなしい−活発な」「1.冷たい−暖かい」の3項目であった。そのため『明るさ』と命名した。
 下位尺度である『スケール特徴』『好感』『明るさ』の各尺度得点の平均値と標準偏差を算出した。下位尺度ごとにCronbachのα係数を算出した結果,『スケール特徴』はα=.862,『好感』はα=.827,『明るさ』はα=.832,と十分な値がみられた。





  

  



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