6.重回帰分析による検討


6−2.性別・青年期前期過剰適応尺度での重回帰分析

 性別・青年期前期過剰適応尺度の下位尺度を独立変数に,受動的・能動的SNSストレスイベント尺度の下位尺度と主観的幸福感を従属変数にして重回帰分析を行った(Table 9)。独立変数間の相関係数は中程度以下であり,多重共線性の影響はないと考えられる。なお,変数は強制投入とした。青年期前期過剰適応尺度の「人からよく思われたい欲求」が受動的・能動的SNSストレスイベント尺度の下位尺度である「他者との比較」,「本音の抑制」,「繋がり欲求」,「ネガティブ感情」に有意な正の影響を与えていた。また「自己不全感」が主観的幸福感に有意な負の影響を与え,SNSストレスイベント尺度の下位尺度である「注目獲得欲求」,「他者との比較」に有意な正の影響を与えていた。「自己抑制」が受動的・能動的SNSストレスイベント尺度の下位尺度である「本音の抑制」に有意な正の影響を与えていた。



  



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