7.本研究の目的
障害のある子どもの母親の障害受容過程の中には,喪失体験や自責の念があることが指摘されている。しかし,何度も繰り返される喪失体験や自責の念を,障害のある子どもの母親は具体的にどのように乗り越えていくのかという視点で検討はなされていない。
本研究では障害のある子どもの母親を対象に,繰り返される喪失体験や自責の念をどのように乗り越えるのかを検討することで,母親の障害受容過程を明らかにすることを主な目的とする。また,何が障害のある子どもの母親の心理的反応をポジティブにするのかについても,あわせて検討する。
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