【結果】
1.疎外感尺度における尺度構成の検討
事前質問紙の疎外感尺度において,本研究で扱った32項目が先行研究と同様に4因子構造に分かれるかを確認するため,Amos26を用いて確認的因子分析を行った。まず,最初に32項目すべてにおいて,4つの因子間からそれぞれ該当する項目が影響を受け,すべての因子間に共分散を仮定したモデルで分析を行ったところ,適合度が低く,修正指数を用いて誤差共分散を仮定しても適合度が低かった。そのため,探索的因子分析を4因子構造との仮定で実施し,先行研究の因子構造とは別の因子への負荷が高い項目,因子負荷量が,-.30~.30の項目,複数の因子に因子負荷量が-.30以下,もしくは.30以上を示している項目を削除し,32項目から15項目とした。そして,15項目において再度Amos26を用いた確認的因子分析を行った。初めと同様に,4つの因子間からそれぞれ該当する項目が影響を受け,すべての因子間に共分散を仮定したモデルで分析を行った(Figure5)。その結果,適合度はCFI=.930,RMSEA=.071,を示したため,このモデルでの項目を用い先行研究の尺度の通りに「孤独感」「空虚感」「圧迫拘束感」「自己嫌悪感」の4つの因子を用いて研究を進めた。
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