結果
1. 各下位尺度の記述統計量
先行研究に則り尺度構成を行い,信頼性を検討するために,α 係数を求めた.各下位尺度
のα係数及び記述統計量を Table2 に示す.
その結果,楽観性α=.648,ポジティブ(事前)α=.904,ネガティブ感情(事前)α=.870,ポジテ
ィブ(事後)α=.893,ネガティブ(事後)α=.894 であったため,十分な信頼性があると考え,
この尺度構成で検討を進めていくこととした.
Table2 各尺度の信頼性係数
2. 各下位尺度間と精神テンポの相関
課題前に測った「楽観性」,課題前後に測った「ポジティブ感情」「ネガティブ感情」「精神テンポ」の関連性を見るために相関分析を行った.その結果をTable3に示す.
Table3 各階尺度の相関
2-1楽観性との相関
楽観性と事前のポジティブ感情との間に有意な正の相関が見られた(r=.373;p<.01).また,事前のネガティブ感情とは有意な負の相関が見られた(r=-.254;p<.05).楽観性と精神テンポとの相関は見られなかった.
2-2ネガティブ・ポジティブ感情との相関
事前と事後のポジティブ感情での有意な正の相関が見られた(r=.733;p<.01).事前のネガティブ感情と事後のポジティブ感情において有意な正の相関が見られた(r=.703;p<.01).精神テンポとの有意な相関は見られなかった.
2-3 精神テンポとの相関
上記のように精神テンポと他のものとの相関は見られなかったが,精神テンポの事前事後間において有意な正の相関が見られた(r=.788;p<.01).
3.楽観性の高さと精神テンポの速さ
楽観性については,平均値で低群と高群を分けて分析を行う.楽観性の高低群において精神テンポの速さに違いがあるかについて検討するためt検定を行った.結果はTable4の通りである.楽観性高群と低群の精神テンポの速さには有意な差が見られ(t(1)=1.437),楽観性が高いと精神テンポが速く,楽観性が低いと精神テンポが遅いことがわかる.
Table4 精神テンポの楽観性の高さによる比較
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