5. 音楽速度と楽観性が課題前後の変化に及ぼす影響
5−2.ネガティブ感情
音楽速度と楽観性の高さがネガティブ感情の変化にどのように影響しているのかについて課題前後の変化の要因を含めた3要因分散分析を行った.結果はTable24に示した通りである.
ネガティブ感情について,課題前後の変化による主効果が見られ(F(1,58)=13.860,p<.01),課題後にネガティブ感情は下がっていることが示された.また,その結果をグラフに表したのがFigure6である.
これ以外に有意な結果は得られなかった.
Figure6 ネガティブ感情について
Table24 事前事後のネガティブ感情×音楽3群×楽観性の3要因分散分析
5−3.ポジティブ感情
音楽速度と楽観性の高さがポジティブ感情の変化にどのように影響しているのかについて課題前後の変化の要因を含めた3要因分散分析を行った.結果はTable25に示した通りである.
その結果,ポジティブ感情において,課題前後の変化,音楽速度,楽観性の高さにおいて2次の交互作用が見られた(F(2,57)=4.213,p<.05).このことからさらに,単純交互作用と単純・単純主効果の検定を行った.また,それをグラフにしたものがFigure7である.
Table25 事前事後のポジティブ感情×音楽3群×楽観性の3要因分散分析
Figure7 ポジティブ感情について
5−3ー1.課題前後の変化を要因とした音楽速度と楽観性の高さについて
課題前後の変化を要因として,音楽速度と楽観性の高さの単純交互作用の検定を行った.課題前における音楽速度と楽観性の高さに有意な結果が見られた(F(2,57)=3.57,p<.05).そのため,単純主効果の検定を行った.課題前のテンポが速い音楽群において,楽観性の高さによる主効果が見られ,楽観性低群の方が楽観性高群よりもポジティブ感情が低いことが示された.
さらに,課題前後の変化を要因として単純・単純主効果の検定を行った.結果として,どの水準でも有意な単純・単純主効果は見られなかった.
5−3ー2.音楽速度を要因とした課題前後の変化と楽観性の高さについて
音楽速度を要因として,課題前後の変化と楽観性の高さの単純交互作用の検定を行った.結果として,テンポが速い音楽における,楽観性の高さと課題前後の変化に有意な単純交互作用が見られ(F(1,57)=4.39,p<.05),楽観性高群は事後にポジティブ感情が下がり,楽観性低群はポジティブ感情が上がることが示された.これについて,Figure8に示した.また,他の音楽速度においては有意な結果が得られなかった.
さらに,音楽速度を要因として単純・単純主効果の検定を行った.結果として,どの水準でも有意な単純・単純主効果は見られなかった.
Figure8 速い音楽における,課題前後の楽観性の高さによる単純交互作用
5−3ー3.楽観性の高さを要因とした課題前後の変化と音楽速度について
楽観性の高さを要因として,課題前後の変化と音楽速度の単純交互作用の検定を行った.結果として,楽観性の高さにおいて,有意な単純交互作用は見られなかった.
さらに,楽観性の高さを要因として単純・単純主効果の検定を行った.結果として,テンポが速い音楽と課題後において楽観性の高さによる主効果がみられ(F(1,57)=8.36,p<.05),楽観性高群の方が楽観性低群よりもポジティブ気分が高いことが示された.その他には有意な単純・単純主効果は見られなかった.
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